暗号資産への投資を検討する際に確認すべきポイント

暗号資産市場は近年急速に成長を続け、2024年にはビットコインがETFとして米国で承認。さらに、今年初頭にはトランプ氏の大統領就任直前のタイミングで、公式ミームコイン「TRUMP」が登場し、たったの1日で時価総額が約270億ドルに達しました。

これにより、いわゆる“億り人”が多数誕生したことから、投資家たちが人気のミームトークン銘柄に一気に殺到することとなりました。このように、暗号資産市場は現在。新たなフェーズを迎えているといえるでしょう。

しかし、市場が拡大するにつれてプロジェクトは多岐化。どのプロジェクトが投資に適しているのか、悩む投資家も少なくないはずです。そこで本記事では、暗号資産に投資する前に確認すべきポイントを解説します。

プロジェクトの信頼性と評判

最初に、暗号資産プロジェクトの信頼性と評判を調べましょう。そのために、プロジェクトの公式サイトやホワイトペーパー、チーム情報など公式発表の内容を確認することで、基本的な事実関係を把握してください。

また、SNSやコミュニティでの評判も確認すべきではありますが、情報は1つに頼らず複数の信頼できるソースで真偽を確認しましょう​。偏った情報や誇大な宣伝に惑わされないよう注意し、総合的にプロジェクトの評価を判断することが重要です。

技術的基盤の重要性

独自のブロックチェーンか、あるいはイーサリアムなどDeFiが盛んな既存プラットフォーム上のトークンか、プロジェクトの技術的基盤もしっかり確認しておきましょう。ブロックチェーンの選択はセキュリティや処理速度、手数料構造など様々な面に影響します。

そして、プロジェクトのホワイトペーパーに目を通すことで、目的や技術仕様、ロードマップの理解を深めていきます。このホワイトペーパーには、プロジェクトの目標や計画が示されており、技術面での優位性や将来性を判断する材料を得ることが可能です。

市場動向や取引量の分析

暗号資産の市場データも、見極めのポイントとなります。価格推移や時価総額を調べ、極端な値動きや過小規模でないかチェックしましょう。

また、流動性が十分にあるかも重要です。これは、流動性が極端に少ない暗号資産は売買が成立しにくく、価格変動も起きやすくなるためです。

さらに、そのプロジェクトが属する分野の市場トレンドや最近のニュースも把握し、外部環境が追い風か逆風かを考慮した上で投資を検討してください。

セキュリティ対策とその評価方法

大事な資産を守るためにも、プロジェクトのセキュリティ対策の確認も重要です。

特にスマートコントラクトを利用する場合、外部の専門機関によるコード監査を受けているか、その結果が公開されているかを調べます。信頼できるプロジェクトであれば、監査結果を公開しコードをオープンソース化するなど透明性を確保していることがあります​。

トークノミクス

最後にトークノミクスについても押さえておきましょう。これはトークンの経済的な仕組み全体を指す言葉です。投資を検討する際は、トークンの最大供給量や発行計画を確認して希少性を判断し、保有の偏りがないかをチェックしましょう。

特に、創業者や初期投資家に大量保有されている場合は、将来の大量売却リスクに注意が必要です。また、トークンの具体的な用途が明確なプロジェクトほど、持続的な需要が見込めて長期的な成長が期待できるといえます。