暗号資産インフルエンサーが市場に与える影響力とは

イーロン・マスク氏がX(旧Twitter)のアイコンを「柴犬」に変えれば。ドージコインの価格は急上昇。ドナルド・トランプ氏が暗号資産に言及すれば、ビットコインをはじめ市場全体が変動。事実、2025年初にはトランプ氏の公式ミームコインであるトランプコインが多数の億り人を輩出したことから、社会で影響力を持つ人間、いわゆるインフルエンサーの存在は仮想通貨 1000になるほどの影響をしばしば市場に与えてきました。

特に、これから伸びると予測される「本格的なDeFi構造を含むプロジェクト」や「高機能な暗号資産トレードプラットフォームを展開するプロジェクト」など実社会に役立つ銘柄は、インフルエンサーの声1つで一気に上場を迎え、市場を席巻する可能性を秘めています。

このように、X以外にもYouTubeやTiktokとプラットフォームがさらに増えている中で、本記事では暗号資産インフルエンサー個人の一言が具体的に市場にどのような影響を与え、投資家たちはそれらをどのように受け止めるべきであるのか、詳細に解説していきます。

どのような影響を与えるのか

2021年、イーロン・マスク氏が「ドージコインは人々の暗号資産だ」とXで投稿した直後、同トークンの価格は1日で30%以上上昇し、その影響力の大きさが世界中で話題になりました。

一方で、暗号資産インフルエンサーの影響力は、単にフォロワー数が多いからという理由だけに左右されるものではありません。過去の発言がどれほど的を射ていたか、あるいは市場や技術に対する知見がどれほど深いかといった点も、大きな信頼の根拠になっています。

たとえばインフルエンサーの中には、ブロックチェーン技術や各トークンの特徴、安全な取引の進め方について、動画や解説記事を通してわかりやすく伝えている人も少なくありません。特に投資経験の浅い個人投資家にとっては、「自分に代わって相場を読んでくれる存在」として頼りにされることも多く、こうした発信がそのまま売買のきっかけになるケースも多々あります。

暗号資産インフルエンサーの声を活用

自らで調査や分析を行い、有益な情報を発信しているインフルエンサーの声は、市場を読み解く手がかりとして、初心者から上級者まで幅広く活用できます。具体的には、以下のような点で参考になる発信が見られます。

未上場プロジェクトの紹介

日本語ではまだ情報が出回っていない海外の新興プロジェクトをいち早くキャッチアップ。背景や仕組み、将来性について簡潔にまとめているケースがあります。

トークンの技術的特性や設計の解説

トークンのユースケースや供給量、ステーキング設計など、一般的な記事では拾いにくい細かな点を解説。中長期投資を考える際に活用できる情報となり得ます。

チャート分析に基づいた相場の読み

過去の価格推移や取引量、移動平均線などを使って、トレンドの変化やサポートラインおよびレジスタンスラインの水準を論理的に解説。投資に対する考え方の基本を学ぶ手がかりになります。

暗号資産インフルエンサーの声で気をつけるべきこと

自分の保有コインを煽って価格を吊り上げ、上昇後に売り抜ける「パンプ&ダンプ」と呼ばれる詐欺ケースもあります。このような行為は、価格を操作することを目的としたものであり、無防備に信じてしまえば、大きな損失を被る可能性もあるでしょう。

また、情報の拡散スピードが極端に速いSNSでは「年末に10倍になる」「今が仕込み時」といった強い言葉に触れると、根拠の確認をしないまま行動してしまいがちです。そのため、発信者がどういった立場にあり、なぜそのような発言をしているのかを丁寧に考えることが、リスクを避ける上で不可欠です。